DETAIL
チェコスロヴァキアの古い手芸本。
1985年にMarta Janosovovaとそのグループによって編集されたチェコスロヴァキアの伝統的な刺繍に関する本です。
東欧では地域ごとに伝統的な刺繍の図案や色使いがあり、お祭りや晴れの日にはその刺繍を施した民族衣装を着る習慣がありますが、この本ではそんな伝統的な刺繍についてとても詳しく紹介されています。
一般的な刺繍の教本のように刺繍の手法ごとにページ分けをされているのではなく、地域ごとにページ分けがされています。
前半は「チェコの伝統的な刺繍」とあり、その中で「ホドスカーの刺繍」「ヴァラシュスカーの刺繍」といった感じに区分けされています。
後半は「スロヴァキアの伝統的な刺繍」として同じように地域ごとに紹介されています。
刺繍の手法としては、サテンステッチ、クロスステッチ、ドロンワーク、カットワーク、ハーダンガー刺繍などの手法を使う作品が載っています。
それぞれの作品に対して、スタイリングされた引きで撮った写真、刺繍部分を寄りで撮った写真、そして図案と、3パターン載っている場合が多く、非常に分かりやすい充実した内容になっています。
載っている見本作品はタペストリーやテーブルクロスといった刺繍が分かりやすいアイテムばかりで、洋服や小物に仕立てられているものはありません。
詳細画像左のようにテーブルクロスが食器とともにスタイリングされている写真が多いのですが、当時のレトロな食器も見ることができてなかなか楽しいです。
言葉がわからなくても、図案や絵による解説が多いので理解できると思います。
ぜひ手芸をする際の参考にしていただきたい一冊です。
もちろん、インテリアとして飾っていただいても素敵です。
古いものですので、経年によるスレや傷み、汚れ、多少の日焼けがございます。
表紙カバー背の上下にシワ、下部は1cmほど破れや裂けがございます。
また背表紙に多少の日焼けがございますが、この本の表紙カバーは日焼けで変色しやすい色らしく、見つかるほぼ全ての本の背が日焼けています。ご了承ください。
中ページは大きな破れなどはなく、資料として十分お使いいただけると思います。
サイズ:縦30cm×横20.9cm×厚2.2cm(303ページ)