DETAIL
チェコの古い手芸本「VYSIVANI(刺繍)」シリーズの第9号です。
この号ではキャンバスワークの手法がたくさん紹介されています。
ニードルポイントとも呼ばれるキャンバスワークは、格子に織られた粗めのキャンバス生地に、ウール糸や刺しゅう糸を使って刺し埋めていく、ヨーロッパで長く愛されている刺繍です。
前半は表紙のようなキャンバスワークの技法や図案がたくさん紹介されています。
仕上がった作品をタペストリーに仕立てる際の、フリンジや紐の作り方、付け方も載っています。
中盤では、ボタンホールステッチを使った図案やスカラップの図案が紹介されており、後半ではリックラックやリボンをつかった刺繍が紹介されています。
詳細画像右の左ページのお花はリックラックを、右ページのお花はリボンを縫いとめて作られています。
縫いとめ方も色々載っていて、なかなか興味深いです。
言葉がわからなくても、図案や絵による解説が多いので理解していただきやすいと思います。
全57ページ中、作品の写真が載っているページが29ページ。
技法の説明ページにも写真が使われていたり、作品の一部の拡大写真が載っていたり、他の号より写真が少し多めです。
古いものですので、経年によるスレや傷み、汚れがございます。
めくりジワや表紙のスレ、背部分の傷みが多少目立ちますが、中のページに欠損や大きな傷みはございません。
資料として十分お使いいただけると思います。
サイズ:縦29.8cm×横21cm