DETAIL
*******************************************
こちらの商品は展示の会期に合わせ、1/19(日)19時までの販売となります。
*******************************************
ポーランド北東部の小さな村、ヤノフ村の伝統的な織物です。
18世紀から村の女性達が代々受け継いできたこの二重織りの織物は、羊毛を洗い糸車で糸を紡いで、大きな織り機を使って手織りで作られてきました。
図案集や作り方の手引書もないヤノフ村の織物は、織り手が完成図を頭の中でイメージし、織りながら作っていく、それぞれの織り手独自の織物です。
こちらは、ポーランドの伝統工芸家として最も栄えある賞、オスカル・コルベルグ賞も受賞なさっているアリチア・コハノフスカさんが織られたもの。
2024年に国の助成金を受けて、一年かけて取り組んだ12枚の作品「ポーランドの伝統と風習シリーズ」の中の1枚です。
アリチアさんの集大成ともいえる連作の大半はポーランド博物館の所蔵となりましたが、一部は日本へ渡り当店でご紹介できることになりました。
織物の裏面にはアリチアさんの直筆で、名前や住所、国の助成金を受けて織ったことや作品のタイトルが記載されています。
「冬の仮装隊」と名付けられたこちらは、冬至の時期であるクリスマス前後に行われる風習で、聖歌隊がオオカミや悪魔、ヘロデ王や冬の死神など冬払いの仮装をしています。
楽器を持った音楽隊の周りには楽しそうに踊る人々も描かれています。
手織りの織物ですので多少の歪みや織りミスは味としてお楽しみください。
また二重織りは、表裏2面に経糸をはり、緯糸を交替で織って作られた複雑な織物です。
写真ではこの微妙な色合いが再現できていないと思いますが、ご了承くださいませ。
サイズ:約 横97m×縦154cm