DETAIL
ポーランド北東部の小さな村、ヤノフ村の伝統的な織物です。
18世紀から村の女性達が代々受け継いできたこの二重織りの織物は、羊毛を洗い糸車で糸を紡いで、大きな織り機を使って手織りで作られてきました。
図案集や作り方の手引書もないヤノフ村の織物は、織り手が完成図を頭の中でイメージし、織りながら作っていく、それぞれの織り手独自の織物です。
モチーフには、ポーランドの森の動物達や、伝統的な花や木々、やさしく素朴な村の生活が生き生きと描かれています。
途方も無い時間をかけてつくる織物には手仕事の魅力と温かみがたっぷり詰まっていますが、残念ながら現在この織物を織ることができる人は数える程しかいません。
こちらの織物を織ってくださったのは、ルドガルダ・シエンコさん。
80歳を超えて近年体調が優れない時期もおありでしたが、それでもなお情熱的に織りを続けていらっしゃる大御所のうちの1人です。
幾何学模様と動物が複雑に配置された図案は高度な技術を要するもので、一目で彼女の作品と分かります。
こちらはルドガルダさんの織物を、ポズナン在住のバッグ作家アグニエシュカさんがバッグに仕立てたもの。
綺麗な縫製が人気のアグニエシュカさん、手織りゆえ一枚一枚サイズや図柄の異なる織物を、織物の良さを損なわないように丁寧に仕立ててくださっています。
木製のハンドルはヤノフ村で手作りで作っているものです。
背面は綿のような比較的厚みのある生地です。
新品ですが、手織りの織物ですので多少の歪みなどはございます。
また二重織りは、表裏2面に経糸をはり、緯糸を交替で織って作られた複雑な織物です。
写真ではこの微妙な色合いが再現できていないと思いますが、ご了承くださいませ。
小さな織りミスがある場合もございますが、手織りの味としてお楽しみください。
サイズ:約 横38.5cm×縦30cm(持ち手含む縦40.5cm)