DETAIL
チェコスロヴァキア時代に作られたヴィンテージのガラスの小物入れです。
透明ガラスの上に深い赤色のガラスを被せてからカットを施して模様が描かれています。
日本の江戸切子や薩摩切子と手法的には同じで、この手法は元々ヨーロッパから日本に伝わったものだそうです。
ボヘミア地方では19世紀からこの被せガラスが作られており、特に深い赤色の被せガラスは1800年代初頭からエーゲルマン社によって素晴らしい作品がたくさん生み出されていました。
エーゲルマン社は、ガラス職人Friedrich Egermannにちなんでおり、彼は長い年月をかけてこの赤色のガラスを開発し、またドイツのマイセンで絵画芸術を学んで得た技術をこの被せガラスに活かしたことで、現在も世界中に輸出している人気のガラス工房となりました。
この小物入れ自体はおそらくエーゲルマン社のものではありませんが、同じエリアで同じ被せガラスの手法で作られたものです。
形を作る工程も、カットをする工程も全て手作りです。
アンティークショップで買い付けた古いものです。
経年による傷やスレがございます。
残念ながら蓋に1.4cmほどの欠けがあり、大きくえぐれていて、蓋を閉じた状態でもそれが分かる状態です。
詳細画像で手に持って真横から撮影した写真、蓋下部の中央より少し右側にそのカケが写っています。
その他、小さなカケやスレ、製造時にできた不純物の混ざりや気泡がございます。
状態をお値段に反映しておりますので、ご了承ください。
大きめサイズの小物入れで、アクセサリーを入れても、キャンディなどを入れても可愛いと思います。
サイズ:約 直径14cm×高さ8cm