文・Jan Drda
絵・Jiri Trnka　イジー・トゥルンカ テキスト・チェコ語

ヤン・ドゥルダの「悪魔とおしゃべり」と言うタイトルの本。イラストをイジー・トゥルンカが担当しています。コメディのシナリオで普通の小説ではなく戯曲のように書かれています。全110ページに、ページ一面を使ったイラストが6点。お話の合間に登場人物の紹介といった趣のイラストが差し込まれているのですが、どれも色彩豊かで美しく、その筆使いには驚きを隠せません。1946年の作品ということで、かなり経年の劣化により日焼けが進行して茶色くなってしまっていますが、イラストページはすこし違った白の強い紙が使用されており、比較的綺麗です。この時代から、後のイラストのタッチに繋がるような雰囲気を持ったイラストを描いているのが垣間見える、面白い作品です。
経年の傷みにより、表紙カバーに少し破れがあります。表紙右上、右下に1cmの破れ。背表紙上下と折り返し上下に5mmの破れ。全体的に擦れによる傷みと背面左上部に少し汚れ。内部は日焼けこそありますが、破れ落書きは無く、綴じもしっかりとしています。年代の割には状態良好だと思いますので、コレクターの方にはオススメです。


チェコ絵本：古本　　サイズ：20.5×13.5 Nakladatel Hynek