DETAIL
チェコ北東部にあるボヘミア地方のガラスの歴史はとても古く、すでに9世紀にはガラスビーズによる装飾品が作られていたと言われています。
この地域では、食器や置物、花瓶など幅広いアイテムが作られていましたが、ビーズやボタン、ガラスストーンやそれらを使ったジュエリーも豊富に作られていました。
こちらは、戦前のアールデコ時代に作られたガラス製のブローチ。
カクカクしたアールデコ時代独特の形をしており、ガラス自体に金具が直接はめ込まれて作られています。
淡い黄緑色のガラスはウランガラスでできており、ブラックライトを当てると蛍光黄緑色に発色します。
ガラスにウランを混ぜることで作られた美しい透明な緑や黄色のガラスは1830年代にボヘミアで誕生し、ウランが原子力に利用されるようになる1940年代までの間、ヨーロッパや米国でたくさんの製品が作られました。
現在では民間でウランを取り扱うことが難しいため、ごく少量が生産されているのみとなっていますが、それゆえヴィンテージアイテムとして非常に人気があります。
※ごく微量のウランですので、人体に悪影響は全くありません。
古いものですので、経年による汚れや傷みがございます。
金具の部分に錆や、裏面に多少の汚れがございます。
また表面にはオーロラ加工が施されていますが、筋状にムラになっています。
古いものの味としてご理解ください。
サイズ:約 縦2.5cm×横6.3cm×厚み1.1cm