DETAIL
チェコのアンティークショップで買い付けたボヘミアガラスの小物入れです。
チェコスロヴァキア時代にボヘミアクリスタルの商品として作られていたもので、型に溶かしたガラスを流し込み圧をかけて成型するプレスガラスという手法で作られています。
どっしり重く厚みのあるプレスガラスならではの質感がとても魅力的です。
フルーツや葉っぱ、リボンなどがデザインされた側面や縁に対して、蓋の中央部分が平らなのがアールデコ時代の影響を感じます。
このプレスガラスのシリーズは、小物入れや香水瓶、置物と1960年代にたくさんの種類が作られていました。
自然光の下では紫色に見えるガラスは、鉱石のアレキサンドライトのようなカラーチェンジをするため「アレキサンドライトガラス」と呼ばれ、とても人気のある色です。
アレキサンドライトガラスは、自然光の下では紫色に、蛍光灯の下では水色に見えます。
ガラスに酸化ネオジウムを混ぜることで作られていますが(鉱石のアレキサンドライトを含んでいるわけではありません)、このカラーチェンジは酸化ネオジウムが黄色の光を吸収する性質を持っているため起こります。
〇自然光(赤青緑をほぼ均等に含む)→黄色が吸収され赤青青となり、青っぽい紫色に見える
〇白熱灯(赤黄+少量の緑青を含む)→黄色が吸収され赤+少量の青となり、赤っぽい紫色に見える
〇蛍光灯(青+少量の緑黄色を含む)→黄色が吸収され青色のみが残り、青色に見える
金属部分に多少の変色や歪みがございます。
プレスガラスならではのガラスの細かい気泡やムラ、シワがございますが、味としてお楽しみください。
サイズ:約 直径8.6cm×高さ5.6cm